① BOT方式(Build Operate Transfer) PFI事業者が自ら資金調達を行い,施設を建設(Build)並びに所有し,事業期間にわたり その施設を運営(Operate)・管理します。事業期間終了時に無償もしくは有償で公共に 所有権を移管(Transfer)します。施設の所有権がPFI事業者にあるため,柔軟な施設管理 が可能になるなどのメリットがあり,PFIの典型的な事業方式となっています。 ② BTO方式(Build Transfer Operate) PFI事業者が施設を建設(Build)し,その後,一旦施設の所有権を公共に移管し(Transfer) した上で,PFI事業者が施設を管理,運営(Operate)します。施設の所有権を移管する時点 で建設費が支払われることが多く,PFI事業者にとっては,事業当初の大きな負担が軽減され るなどのメリットがあります。 ③ BOO方式(Build Own Operate) PFI事業者が自らの資金で施設を建設(Build)し,そのまま所有(Own)した上で,施設を 運営(Operate)します。BOT方式との違いは,事業期間終了後もPFI事業者が施設を そのまま所有し,単独で事業を継続するか,もしくは施設を撤去し事業を終了させる点です。 ④ DBO方式(Design Build Operate) PFI事業者に設計(Design),建設(Build),運営(Operate)を一括して委ね,施設の 所有,資金調達は公共が行います。設計と建設が一体化している方が効率的である場合 や,初期投資が数百億円に上るなど,民間での資金調達が困難である場合に採用される ことがあります。資金調達を公共が行う以外は,他と手順に違いはありません。
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